簡易地デジチューナー


簡易地デジチューナーってものを、総務省が生活保護世帯に配るそうだ。
5000円程度のものらしい。

デジタルならではの高度な機能は使えないが、取り合えず放送は見れるというものらしい。
今のアナログと同程度で見られれば十分という人にとっては、簡易チューナーで十分な気がする。

アメリカではその手の簡易チューナーを50ドルぐらいで売ってるそうだ。それならアナログ停止になってもそんなに困らんね。

ちなみにアメリカの簡易チューナーは、日本メーカーも作って売ってるそうだが、日本用の簡易チューナーを日本メーカーが発売する予定は、今のところまったくなしだそうだ。

アメリカでは売るのに、日本では売らないってのは、高価なハイビジョン地デジ製品を売りたいからなのかねやっぱり?

それとも例のB-CASTカード問題で、日本限定のニッチなB-CAST対応製品を作るのはコスト的に見合わないからスルーなのか?

まぁ多分、北朝鮮が6カ国協議に復帰するならば、日本用簡易地デジチューナーは普通に出回ることになるだろう。
ひょっとするとB-CASTによる縛りも変更になるかも知れない。みなさまのNHKに制限が付いてるのはまずいだろうし。

精霊の守り人

なにげなく借りてみたアニメのDVDだが、なかなか面白かった。

和風テイストな異世界ファンタジーものだが、メルヘンチックな感じではなく、しみいるような落ち着きがある作風だった。

なんとも不思議なテイストだなと思ったが、原作者の上橋菜穂子氏は文化人類学者なのだそうだ。
そりゃどうりで民族や民俗につっこんだ設定になってるわけだ。
マリノフスキーなどによって、フィールドワークを使った調査形式を確立した文化人類学は、ぶっちゃけ欧米列強が植民地経営や占領地経営を円滑に行なうために、現地の文化の成り立ちを洗いざらいスパイする学問。

時には文字すら持たない民族をも調査対象にするため、文字情報に拠らない、事象そのものを観察してカテゴライズする技術を必要とする。

文字情報がある文化だと、文字がある故に情報も多く、調査が捗るように思えるが、本当に重要な文献というのはなかなか表に出てこない。

政府の官報であっても、ある年から法制度が変わって統計の基準ががらっと変わっていて、連続した統計情報としての信頼性が担保できなかったりする。

王朝の変わり目なんかだと、前の政権の情報はざっくり焚書されて、新政権にとって不都合なものは消えてなくなっている場合も多々あるので、意外と文献資料というのは役に立たなかったりもする。

考古学的調査で、古気候を調べてみると、公式とされている文献に書いてある気象の記録と、発掘調査で出てきた資料との辻褄が合わないということも、ままあるらしい。

時の政府の公式記録とは合わないのに、民俗伝承で残っている民謡の歌詞には、当時の気候変動とか自然災害とか、異民族が攻めて来て怖かったといった内容が残っていて、考古学調査と年代が一致する場合もあったりするようだ。

精霊の守り人のストーリーにも、王宮の最高の知識人たちの間ですら正しい知識はさっぱり伝わっていなかったのに、民謡の歌詞には水の精霊の生まれ代わりを示唆する部分があったという内容になっている。

小難しい話はさておき、このアニメはなかなかクォリティが高い。
と思ったら制作はProduction I.G だった。そりゃさすがですな。
I.Gに仕事頼んだら高いんだろうか?